日本初の社会起業に特化したビジネススクール社会起業大学。500人以上輩出してきた卒業生は今、どんな活躍をしているのか。林浩喜学長が話を聞いた。第3弾は、50代後半になってから社会起業にチャレンジし省エネルギー診断を主軸として活躍する小野村一博さん。

小野村さんは日本有数の非金属素材メーカーで30年以上働いたのち、自らの技術や知見を生かして社会起業した。
エネルギー変換工学専攻(大学時代)→エネルギー管理士(サラリーマン時代)→社会起業大学→省エネ診断(起業)というプロセスだ。
社会起業家としての3要素
我々は社会起業家を、「自分らしさ」「社会課題」「ビジネス」の3要素を重ね合わせる
※SECMETHOD(セックメソッド)というオリジナル手法で育成しているが、小野村さんの場合は以下のようになろう。
省エネルギー技術(自分らしさ)×気候危機(社会課題)×省エネルギー診断(ビジネス)
その社会起業に向かう軌跡は、本人は全く意図していなかったと言うが改めて振り返ると見事に一貫性がある。コネクティング・ドッツだ。まさに自分らしさ、強みを生かした起業である。社会起業大学も起業テーマを絞り込むにあたり、授業での学びやクラスメートとの忌憚なき対話の「場」としての重要な機能を果たした。