震災10年、東北にもたらされた新しい価値

◆論説コラム

発生から10年。あの東日本大震災・津波が残したものは果たして何だったのか、考えてみたい。

10周年を機に報道されるメディアのニュースには涙があふれている。多くの死があり、わかりやすい。しかし、現場に入って以来、私が感じ続けているのはちょっと違う。それは惨事を乗り越えようとする人間としてのプライドであり、それを支えるコミュニティの結束である。

津波は甚大な被害をもたらした(2011年3月12日、宮城県沿岸付近上空から撮影)
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原田 勝広(オルタナ論説委員)

日本経済新聞記者・編集委員として活躍。大企業の不正をスクープし、企業の社会的責任の重要性を訴えたことで日本新聞協会賞を受賞。サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在を経て明治学院大学教授に就任。専門は国連、 ESG・SDGs論。NPO・NGO論。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。著書は『国連機関でグローバルに生きる』など多数。執筆記事一覧

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