サステナビリティ部員塾17期第1回を開催

株式会社オルタナは4月21日に「サステナビリティ部員塾」17期第1回目をオンラインで開催しました。17期の参加者は54人と、前期から大幅に増えて過去最多になりました。当日の模様は下記の通りです。なお、次回(17期第2回=2021年5月19日)もオンライン形式で開催します。17期のカリキュラムはこちら

次回以降の聴講希望や録画での聴講を希望される方は、csr(a)alterna.co.jp にご連絡ください。※(a)を@に変えて送信ください。

➀CSR/SDGs/ESGの基本的な理解
「サステナビリティ経営とは(CSR/SDGs/ESG)」
時間: 10:00~12:00(自己紹介含む)
講師: 森 摂(株式会社オルタナ代表取締役・オルタナ編集長)
冒頭はご出席の皆さまより一言ずつ自己紹介をいただきました。
その後、森からサステナビリティ経営の概要を共有しました。

【主な内容】CSRの歴史的経緯から、CSR、SDGs、ESGなどのキーワードと、企業の取り組みを解説した。コーポレート・ガバナンス・コードの策定(5月)や、SDGsの採択(9月)、パリ協定(12月)などは、すべて「サステナビリティ元年」とされる2015年に起きた。これらが、現在の企業のサステナビリティ活動に大きく影響している。Z世代と呼ばれる若者が企業やブランドにより誠実さを求め、企業への信頼やE Sにも影響するなど、企業と社会の関係性も変化している。グローバルでの脱炭素の状況や「カーボンプライシング施策」と、企業の動向、またバックキャスティングとフォアキャスティングを比較し、企業の目標設定のあり方について検討する必要がある。

SDGsに関する国連のアクションに関してはアナン元事務総長の取り組みを「3つの贈りもの」として紹介。企業がサステナビリティに取り組むべき理由を挙げる、ESG/CSRに取り組まないことは企業にとってリスクだが、新規ビジネスのシードも社会課題から見つけていく「アウトサイド・イン」の発想が重要だ。

②社会から見た企業の役割/SDGs概論
時間: 13:15~14:45
講師: 町井 則雄氏(株式会社シンカ代表取締役社長/株式会社オルタナ オルタナ総研フェロー)

【主な内容】社会のSDGsへの動きを紹介。世界の共通の社会課題は(日本では人口減、水も豊富でピンとこないが)「人口増加と水問題」だ。世界の地域別課題はコロナにより前倒しで深刻化している。日本では2025年に団塊世代が後期高齢者になるため、要介護者が一気に増えることが予測されている。1つのセクター(政府など)には任せておけない。産官学民で補い合い、環境を破壊しない活動を目指すことが望ましい。

今のままでは地球が2.9個必要で、100年以内に人類は滅ばないかもしれないが文明の維持は難しくなる。企業に何ができるのか。SDGsに取り組むと言っても、皆が同じ方向をむいている訳ではない。利害関係の調整が必要だが、日本はマルチステークホルダーとの対話が苦手だ。SDGs達成度、日本は環境対応で健闘しているものの、ジェンダー問題などが足を引っ張り、順位は後退している。

環境があってこそ社会や経済が成り立つ。そして気候変動よりも「生物多様性」の方が実は深刻であることは認識するべきポイント。グローバルでの政治合意や炭素関連是税の方向性など、ビジネス環境も変化する中で、日本企業のサステナビリティへの臨み方が問われている。

③WS(未理解点の洗い出し)
未理解点の共有と質疑応答
時間: 15:00~16:30
講師: 森 摂(株式会社オルタナ代表取締役・オルタナ編集長)
8グループにわけ、講義の未理解を共有し、その後リーダーが代表で質疑応答しました。

④企業事例1:ブリヂストン
時間: 16:45~18:15
講師: 稲継 明宏氏(株式会社ブリヂストン Global CEO室 グローバルサステナビリティ推進部長)

susbuin

サステナ経営塾

株式会社オルタナは2011年にサステナビリティ・CSRを学ぶ「CSR部員塾」を発足しました。その後、「サステナビリティ部員塾」に改称し、2023年度から「サステナ経営塾」として新たにスタートします。2011年以来、これまで延べ約600社800人の方に受講していただきました。上期はサステナビリティ/ESG初任者向けに基本的な知識を伝授します。下期はサステナビリティ/ESG実務担当者として必要な実践的知識やノウハウを伝授します。サステナ経営塾公式HPはこちら

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..