凸版印刷はこのほど、2010年の日本企業の環境報告書やCSRリポートの調査分析を発表した。それによると、この種の報告ではウェブと冊子の併用が定着しているという。
国内企業50社の2010年度の広報活動を調べた。ウェブだけで、冊子を発行しない企業は5社にとどまり、組み合わせによるコミュニケーションが定着している。冊子レポートのページ数は40~50ページが多く、ダイジェスト版を発行してウェブに誘導する企業もあるという。動画サイト「YouTube」を活用する企業も9社あった。
開示内容では、CO2削減の長期目標を開示する企業が15社に増加。生物多様性の保護に関する記載も17社となり、今後の取り組みが注目されるという。またCSR調達の記載も23社となった。不祥事など自社のネガティブ情報も記載される例が多いという。(オルタナ編集部=石井孝明)12月21日