食事をしながら別のことをすると食べ過ぎに陥りやすい、という医学研究を1月4日付の米紙ニューヨークタイムズが伝えた。目新しい情報ではないが、正月の食べ過ぎを気にしたり、パソコンや携帯電話で“ながら族”をしたりする人には、思い出すべき話かもしれない。
この研究は22人の参加者を2グループに分け、事前に調査内容を曖昧にした上で、食事中にパソコンゲームの「ソリティア」をしてもらい、他方は食事だけをしてもらった。(1)満足感(2)記憶(3)30分後に食べるクッキーの量を比べた所、ゲームをした人は満腹感が少ないことに加え、何を食べたかもよく憶えていなかった。また前者は後者より2倍程度クッキーを食べる傾向があった。
研究をした英ブリストル大学のジェフリー・ブランストローム博士は「記憶は食事量の管理に重要な役割を果たす。何かに注意を反らしていると記憶が作られない」と指摘している。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年1月10日