プラスチック版カーボンオフセットとは

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近年米豪で「プラスチックオフセット」のプロバイダー(提供組織)が登場している(RePurpose、Plastic Collectiveなど)。そしてそれらプロバイダーの販売するクレジットが新種の環境金融商品として注目されている。

プラスチックオフセットとはプラスチック版のカーボンオフセット(CO2相殺)のこと。プラスチックの廃棄者がプロバイダーから廃棄価値相当のクレジットを購入して、廃プラの抑制事業に対して間接的に資金を提供する仕組みだ。これにより購入者は「廃プラの相殺」を表明できる。

主な資金提供先は、廃プラの受け皿と化している途上国となる。具体的には廃棄物処理を行う事業者へ資金を提供し、労働環境の改善と廃棄物の適正処理を両立させる。

廃棄されたまま放置されがちな低価値の廃プラを、回収・焼却の仕組みに乗せることも狙いとなる。焼却処理は国際的にはリサイクルとは見做されないが次善の策にはなりうる。

今後の課題は、統一的で公正な仕組みを構築すること。例えば、自主的な削減努力の伴わないクレジットの購入など「見せかけの環境対策」を抑制する仕組みも必要となる。

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もり ひろし(新語ウォッチャー)

新語ウォッチャー。国語辞典の新項目執筆を中心に活動。代表的な連載に「現代用語の基礎知識」の流行観測欄(2010年版~)など。執筆記事一覧

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キーワード: #プラスチック

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