■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:ダイバーシティ&インクルージョンとは■

ダイバーシティ(多様性)とは、人種や年齢、差別などの外見的要素に加え、宗教や価値観、思想などの内面的要素の違いを認め合うことを言います。またインクルージョンとは、自分とは異なる人たちを企業や学校など、全ての組織に組み込み、ともに働いたり学んだりすることを指します。(オルタナ編集部=松田 慶子)

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に取り組むためには、主に4つの視点が必要です。

①ジェンダー(性別) 
世界経済フォーラムが2019年12月に公表した、男女の格差をはかる「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本の総合スコアは0.652、世界153か国中121位でした。これは前回(149か国中110位)より後退し、市場最低のランクです。

②年齢 
年金受給開始年齢の引き上げに伴い、高齢者雇用安定法が改正され、企業には「定年年齢の引き上げ」「継続雇用制度の導入」「定年制度の廃止」のいずれかを行うことがもとめられています。

③障害の有無
「障害者雇用促進法」は、障がい者の安定的な雇用を促進する法律です。障がい者と健常者を区別せず、能力や適性を見極めて雇用機会を作ることで、自立した生活の実現を目指しています。事業主には一定の割合で障がい者雇用の義務があり、民間企業では2.3%(2021年3月)に引き上げられました。障がい者を雇用する企業は、設備投資などの負担を軽減する「障害者雇用納付金制度」を利用することができます。

④国籍 
外国人を雇用することもD&Iの促進につながります。中小企業が対象の「中小企業緊急雇用安定助成金」や、大企業が対象の「雇用調整助成金」があり、いずれも教育訓練経費の補助を受けられます。外国人労働者の技術向上を図りながら雇用促進することができます。

D&Iに取り組むことで、企業や組織に「助け合い」の気風が生まれ、従業員満足度や生産性が向上することを多くの経営者が証言しています。組織の持続可能性を高めるためにも、D&Iは重要です。