株式会社オルタナは11月5日、サステナブルな製品/サービス/ブランドを推奨する「サステナブル★セレクション(サスセレ)」の三ツ星選考会を開いた。今年度のサスセレ三ツ星選考会には14件が挑み、10件が輝いた。(オルタナS編集長=池田 真隆)
オルタナではサステナブルな製品/サービス/ブランドを独自の基準で審査して、合格したものを「サスセレ」として推奨する取り組みを2020年から行っている。推奨レベルは一ツ星から三ツ星の3段階あり、最上位の三ツ星に関しては、外部の有識者からなる審査会(審査委員長:竹村 眞一・京都芸術大学教授)で議論する。
一ツ星に関しては、製品のサステナビリティ性を評価するが、二ツ星と三ツ星に関しては、製品だけでなく、自社のサステナビリティへの取り組みも審査基準に加えて審査する。
これまでに一ツ星は59件、二ツ星は18件、三ツ星は5件選んでおり、今年度の三ツ星審査会で新たに10件が加わった。アーバンリサーチが展開する廃棄衣料のアップサイクルブランド「commpost」、料理の値段は利用者が決めるというユニークな仕組みを持つ社会派レストラン「KITCHEN MANE」、持続的な調達を行う和食店チェーン「きじま」などだ。
審査委員長を務めた竹村眞一・京都芸術大学教授は、「値段がないレストランやビールのタンブラーなど、UX(ユーザーエクスペリエンス)を象徴する製品・サービスが目立っていたように思う」と話した。
パートナーシップの「ブロードバンド化」にも言及した。「企業は、SDGsでも強調しているように自然や生態系、地域とのパートナーシップを築いていくことが重要だ。そうしたメッセージを訴求していくことが、サステナブル・セレクションの価値になっていくのではないか」とまとめた。
【サステナブル★セレクション(三ツ星)に輝いた製品/サービス/ブランド一覧】
株式会社アーバンリサーチ(commpost)
アサヒグループホールディングス株式会社(森のタンブラー)
株式会社AMRITARA (エイジソリューションクリーム )
株式会社Innovation Design(KITCHEN MANE)
株式会社Innovation Design(とれたて魚と野菜の小料理 KIGI)
株式会社Innovation Design(haishop)
株式会社ウテナ(ゆず油)
株式会社きじま(きじま)
株式会社キミカ(アルギン製品シリーズ)
株式会社山櫻(エシカルハンガー rik skog)
二ツ星:
h.LAB(Clean & Refresh Hand Care Mist)
大栗紙工株式会社(mahora)
kikirico(kikirico)
兆-KIZASI- MADE WITH JAPAN(兆-KIZASI- MADE WITH JAPAN|ネオエシカルファッションブランド )
【審査委員一覧】
竹村 眞一・京都芸術大学教授(審査委員長)
森本 英香・一財)持続性推進機構理事長(元環境事務次官)
高野 孝子・早稲田大学文化構想学部教授
山口 真奈美・一社)日本サステナブル・ラベル協会代表理事/一社)日本エシカル推進協議会副会長
徳江 倫明・一社)フードトラストプロジェクト理事長/一社)CSR経営者フォーラム会長
森 摂・株式会社オルタナ代表取締役・「オルタナ」編集長