東京・丸の内で働く人々が、山梨県北杜(ほくと)市で農作業を行い作った酒米を原料にする純米酒「丸の内」が、2月下旬から販売される。用いられた酒米はこの地区の就業者と三菱地所グループの社員・家族が、農業を中心に地域共生型ネットワーク作りを進めるNPO法人「えがおつなげて」と一緒に無農薬・化学肥料なしで栽培。丸の内のレストラン3店で提供、ショップ1店で販売される予定だ。
三菱地所グループは2008年からCSR活動「都市と農山村をつなぐ『空と土プロジェクト』」を実施し、酒造りはその一環。北杜市内で過疎により遊休地となった棚田で10年5月の田植えから10月の刈り入れまで育て、山梨県内の蔵元・萬屋醸造店が酒にした。
三菱地所は同プロジェクトで、都市と農村の交流を進め、同社の事業との連携を視野に入れながら、地方の活性化に取り組みたいとしている。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年2月22日