上関原発問題で「話し合い」を提案

「モラトリアム・カミノセキ」会見で。左が鎌仲さん、右がマエキタさん

中国電力上関原発の建設計画で予定地・山口県上関町田ノ浦での埋め立て工事が1年3カ月ぶりに再開された問題で、住民と中国電力との話し合いを求める関係者が3月2日、「モラトリアム・カミノセキ」と名付けた会見を東京で行った。

建設地から4キロメートル離れた同町祝島(いわいしま)をテーマにしたドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』の鎌仲ひとみ監督は「メディアが原発問題をほとんど報道しない。ネット上の映像、発信を通じて問題を知ってほしい」と訴えた。また環境広告を行うマエキタミヤコさんが「強引に工事を進めず、話し合いに応じてほしい」と主張した。

上関原発では同町内では賛成が多数を占めるものの、祝島の住民が反対を続ける。同町の住民約500人のうち9割が、海域に持つ漁業権を根拠に建設の中止を求めている。(オルタナ編集委員=石井孝明)2011年3月4日

モラトリアム・カミノセキ 資料

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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