米軍が福島沖で被曝

【ワシントン州シアトル=岩下慶一】福島原発の3号機の外壁が爆発して事態は深刻さを強めているが、救助支援に向かった米海軍空母、ロナルド・レーガンが放射能に被ばくしたことが明らかになった。ニューヨーク・タイムズが報じた。救援活動のために太平洋上に待機していた同空母は放射能雲の中を航行してしまい、乗組員は一か月分の放射線量を一時間で浴びたという。

また、空母から離陸し調査活動にあたっていた米軍ヘリコプターは相当量の放射性物質を浴び、除染が必要なレベルになっている。乗組員が身体の不調を訴えた報告は今のところない。

現在の風向きは現在東方向に吹いており、この状態が続けば吹き流された放射性物質は一週間ほどでミッドウェイ諸島にある米国の観測施設に到達するだろうという。

最終的には米国西海岸にも到達するが、本格的な原子炉溶解が起こらなければ、健康に影響のないレベルに収まる見通し。国防総省は”最悪のシナリオ”を想定して考えうる有効手段をすべて講じる予定という。(ユナイテッド・フィーチャー・プレス)

※2011年5月7日 タイトルの被爆を被曝に訂正しました。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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