10代女性がリードする、村の無農薬栽培プロジェクト(1)

■記事のポイント
①医師・名知仁子さんはミャンマーで医療・農業の支援を行っている
②支援する村の一つ・ダボチョン村で無農薬野菜の栽培プロジェクトが始まった
③10代の女性メンバーの呼びかけで、4人の村人が参加することになった

ミャンマーの僻地・無医村「ミャウンミャ」から

「私は悲しい。村の人たちは助けてくれないから」。共に活動するユースチームの16歳の女性が、村の人々に発した言葉だ。ミャンマーには目上の人に物言う文化がほとんどないが、彼女は自分の気持ちを両親くらいの人々に涙目で切々と訴えたのだ。(NPO法人ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会「MFCG」代表理事・医師・気功師・名知仁子)

16歳の女性のメンバーを囲み、無農薬野菜について学ぶ村人
Satoko Nachi

名知 仁子

名知仁子(なち・さとこ) 新潟県出身。1988年、獨協医科大学卒業。「国境なき医師団」でミャンマー・カレン族やロヒンギャ族に対する医療支援、外務省ODA団体「Japan Platform」ではイラク戦争で難民となったクルド人への難民緊急援助などを行う。2008年にMFCGの前身となる任意団体「ミャンマー クリニック菜園開設基金」を設立。15年ミャンマーに移住。

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