太陽熱、木材燃料使い地域冷暖房実験

実験のイメージ(大阪ガス提供)

大阪ガスと京都大学は16日、太陽熱と木材燃料で動く冷暖房システムを京大の宇治キャンパス(京都府宇治市)に導入、実証実験を始めたと発表した。都市ガスを使う従来システムに比べて、エネルギー使用量を半減できる見通し。約2年かけて、データを集めて実用化を目指す。

新しいシステムは、太陽熱を吸収する特殊素材でできたパネルと間伐材からできる「木質ペレット」を使う。暖房の際にはペレットと温水を利用。冷房の際には、熱を冷水に代える機器を使って、建物を冷やす。エネルギー使用は、従来の冷暖房システムに比べて45%削減される見通し。

ペレットは「森の力京都」(京都市)の生産した京都・宇治産の間伐材を使って地産地消のエネルギーを目指す。また燃焼後のペレットを肥料に使う循環システムの構築も検討する。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年6月17日

大阪ガス プレスリリース

http://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2011/1193501_4332.html

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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