「卒原発」「自然エネ増」を唱えた女性知事

女性知事二人が「卒原発」を打ち出した。滋賀県の嘉田由紀子知事と山形県の吉村美栄子知事は12日、秋田市で開かれている全国知事会議で、健康被害の発生リスクなどがある原発から自然エネルギーへの転換を目指す共同アピールを宣言した。全国で3人いる女性知事のうち、偶然にも2人が意気投合した。

二人が卒原発で共同アピールを出すきっかとなったのは、朝日新聞社が全国の知事に向けて5月に行ったエネルギー施策に関するアンケート調査。原発のあり方について「やめる」と回答した二人が嘉田知事と吉村知事だった。

「原発から再生可能な自然エネルギーへのかじを切るような、孫子のために歴史的な判断を国や電力会社に求めていきたい」(嘉田知事)「想定を超えた危険性が内在する限り、将来的にはやめるべきだ」(吉村知事)と答えていた。

12日の知事会では、嘉田知事が共同アピールを読み上げた。電力需給の約3割を占める原子力発電所への依存度を徐々に少なくして卒業を目指す「卒原発」を訴えると同時に、太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱など自然エネルギーの中長期的な導入を求めている。

原発から脱却する理由は > 続く

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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