福島の被災した子供たちがオーストリアで文化交流

東日本大震災で被災した福島の子供たちがオーストリアに招待され、夏休みを楽しんでいる。ロータリークラブが高校生21人を招待したもので、3週間の間、ホームステイをしながら文化交流などを行う。

被災した高校生の短期派遣は、国際ロータリークラブなどの被災学生支援プロジェクトとして行われた。福島県相馬地区の高校生21人が選ばれ、一行は2日、中部国際空港から出発した。現地ではミヒャエル・シュピンデレッガー外相兼副首相の代理となるフランツ・ヨーセフ・クーグリッチ審議官が出迎えるなどオーストリア政府を挙げて歓迎。22日に帰国するまでの間、各地を巡る。

関係者によると、オーストアのロータリークラブから震災で被害を受けた子供たちを受け入れたいとの申し出があり、実現したという。

ユッタ・シュテファン=バストル駐日特命全権大使はオルタナの取材に対して、「オーストリアは夏の間、各地でフェスティバルが開かれるなど、いまがベストシーズン。震災で傷を負った子供たちがオーストリアで友達を作り、また、異文化体験をすることで人生の新しい夢を見るきっかけになることを期待している」と話した。(形山 昌由)

オーストリア駐日大使(左側)に花束を渡す、招待された福島の生徒たち
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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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