
民間調査会社の矢野経済研究所は26日、停車時にエンジンが停止する「アイドリングストップ車」の世界市場予測を発表した。それによると、アイドリングストップ車は2010年に全世界で年間約221万台が販売されたが、17年には約10倍の2308万台まで販売台数が拡大するという。
アイドリングストップ車は、信号待ちや渋滞などの停車時に自動的にエンジンが停止する装置を搭載した自動車。アイドルストップ技術はガソリンエンジンやディーゼルエンジンを使用する一般的な自動車の燃費向上に貢献するとして期待が高い。
現在は販売台数の96%が欧州市場だが、今後は日本、米国、中国でも普及が進むと予測。17年には自動車に占めるアイドルストップ車の割合が欧州で68%、日本でも55%に達するとしている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年9月27日