火災に弱い?巨大風車の意外な盲点

ベスタス社の大型風車 (C) Wikimedia Commons.

10月2日に北海道稚内市内の風力発電施設で発生した火災は、火の手が上がった巨大風車の支柱の高さが66メートルもあるため消火活動が行えず、4時間後に自然鎮火。巨大風車の意外ともいえる盲点を印象付けた。

風車はデンマークのベスタス社製で、発電出力1650キロワット。風力発電施設「さらきとまないウィンドファーム」では同型の風車を9基設置している。発火した風車は前日の1日に異常を示す警告があり、同日中に運転を停止していた。周辺の気象は1日から荒れ模様で、落雷も起きていたという。

さらきとまないウィンドファームを所有する電源開発(東京都中央区)によれば、4日の時点で火災の原因は不明。また、火災を起こした風車の防火対策について同社広報部は「高所のため、備え付けの消火器が使えなかった。自動消火設備は備えていなかった」と話している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年10月4日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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