三陸の海で「ミクロの藻」を培養、食糧危機に備える

記事のポイント


  1. 微細藻の1種「ナンノクロロプシス」は脂肪酸やタンパク質を豊富に含む
  2. 石巻のバイオベンチャーが、三陸海岸に国内最大の培養施設を稼働
  3. 人口増加で懸念される食糧危機への対応策として量産を目指す

ミドリムシ(ユーグレナ)やクロレラに続いて、注目を集めている藻が「ナンノクロロプシス」だ。直径は2〜5ミクロンで、良質な脂肪酸であるEPAや、タンパク質を豊富に含むことから食用や医療用など多方面での活用が期待されている。イービス藻類産業研究所(宮城県・石巻市)は三陸海岸沿いに国内最大の培養施設を持ち、食糧危機が懸念される2030年・50年を見据えて量産体制の強化に乗り出した。(オルタナ副編集長・長濱慎)

顕微鏡で見たナンノクロロプシス(写真:イービス藻類産業研究所)
S.Nagahama

長濱 慎(オルタナ副編集長)

都市ガス業界のPR誌で約10年、メイン記者として活動。2022年オルタナ編集部に。環境、エネルギー、人権、SDGsなど、取材ジャンルを広げてサステナブルな社会の実現に向けた情報発信を行う。プライベートでは日本の刑事司法に関心を持ち、冤罪事件の支援活動に取り組む。

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キーワード: #サステナビリティ

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