東電、再び汚染水投棄を計画――全漁連が抗議

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全国漁業協同組合連合会は8日、東京電力が福島第一原発で発生した汚染水を再び海に投棄する計画をまとめたことに対して、「さらなる風評被害や国際的な批判を招くのは必至」と抗議する文書を発表した。

事故を起こした福島第一原発では、地下水や雨水の流入によって汚染水が増加を続けており、敷地内の約15万5千トン分の貯蔵タンクが来年3月にも満杯になる見通し。東電では汚染水に含まれる放射性ストロンチウムなどを除去し、法令で定める基準値以下の濃度まで下げた汚染水を放出する計画だが、全漁連の抗議を受けて再検討する方針だ。

東電は4月にも大量の汚染水を海洋に投棄。NGOグリーンピースが9月から11月にかけて実施した調査では、東日本のスーパーマーケットで販売されているタラやカツオなどの魚介類、サバの缶詰から放射性セシウムが検出されている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年12月8日

全漁連 プレスリリース(PDF)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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