全国初、金融機関にコワーキング・スペース―多摩信用金庫

活発な情報交換の場所になることも期待されている

フリーランスなどの形で独立して働く個人が、オフィス環境を共有してアイデアや情報を交換しながら相乗効果を生み出すことを目指した働き方、コワーキング。

このところ首都圏を中心にコワーキング・スペースが相次いで誕生する中、東京・多摩地域を営業エリアとする多摩信用金庫(本店 東京都立川市)がこのほど、新規オープンした支店内にコワーキング・スペースを開設した。

金融機関によるコワーキング・スペースは全国初で、世界的にも例がないとみられる。

このスペースは、小田急線・京王線多摩センター駅南口すぐの京王プラザホテル内にオープンした多摩センター支店フロアの一角に設けられた。

6席の作業スペース(無線LANあり)のほか、打ち合わせなどができるコミュニケーションコーナーもある。

創業を目指す個人(同金庫の口座を持つ)や、同金庫の法人総合サービス会員企業とその従業員、多摩市の創業支援拠点「ビジネススクエア多摩」の入居者などが利用できる。

金融機関としてコワーキング・スペースを運営することについて、同信金は「支店内に創業支援スペースを設ける一環として、コワーキング・スペースを思い立った」(価値創造事業部ブルームマネージャー・高山友孝氏)と説明する。

他の支店内にインキュベーション施設を持っているが、個室に入居する事業者の間で入居者同士の相乗効果を求める向きが多いため、今回試験的にコワーキング・スペースを始めたという。

近隣には複数の大学もあることから、「起業を考える大学生の皆さんにも気軽に立ち寄っていただきたい」(同)と呼びかけている。

スペースは年中無休(12月31日から1月3日は休み)で、利用時間は午前9時から午後5時までの間の2時間(1日1回のみ)。

予約、問い合わせは多摩信用金庫多摩センター支店(042-389-1121)へ。(オルタナ副編集長・木村麻紀)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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