「環境難民」はジブンごと!? 第3回・「ツバルは沈まない」はホント?

――日本がツバルから学ぶべきことは

私たちはお金がなければ何もできないが、ツバルの人々は自己の能力をフルに使って、自然の恵みを引き出す力に長けている。一方で、お金で全てを他人任せにしてきた日本では、例えばエネルギーを他人任せにした結果が地球温暖化や原発事故を招いた。お金に依存しなくても済む生き方が一番大事だというのが「ツバル的生き方」であり、ツバルの教えではないだろうか。

山のツバル (C)ツバル・オーバービュー

ツバル・オーバービューでは、エコツアーの延長として2011年度から「山のツバル」という事業を始めた。これは鹿児島の中山間地にある古民家を再生し、食の地産地消とエネルギーの自給自足を体験できる施設としてオープンするものだ。食もエネルギーもお金を介して他人任せにせずに生きられる技を沢山の人々と共有していきたいと考えている。

かつて日本でも、自然と調和した生き方が可能だった。そのことを再発見し、「生きていること自体が最大の喜び」だということを社会全体で共有できるかが、気候変動がもたらす環境難民リスクを克服するための鍵になるのではないだろうか。

●ツバル・オーバービュー
●山のツバル


企画協力:アース・ブレークスルー

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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