気候変動問題に関する非公式閣僚級会合が43カ国から5月2日から4日まで、ドイツのボンで開かれた。メキシコで11─12月に開かれる国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)の成功に向け、「各国が積極的な役割を果たす用意があると表明した」とする議長総括を発表した。
この会合では、多くの国がCOP15の「コペンハーゲン合意」を交渉の軸とすることに前向きの姿勢を示した。COP15では、国際的な枠組みについて合意に至らず、COP16までの継続交渉を決めている。
同会合では共同議長を務めたドイツ、メキシコ両国の環境相が総括を発表し、COP16に向けた論点として、温室効果ガス削減量の検証方法の整備、途上国の援助の具体化、森林保護のあり方などを挙げ、「成功には各国政治家のリーダーシップが不可欠」とした。