記事のポイント
- ダノンは2025年までにすべての子会社のBコープ認証取得を目指す
- 6月末時点で40の子会社が認証を取得、売上高は全体の7割超に上る
- 日本法人はこのほど認証を更新し、グループで4番目に高い評価を得た
ダノンは2025年までに全ての子会社でBコープ認証の取得を目指す。6月末時点で、40の子会社が認証を取得した。Bコープ認証を取得した子会社の総売上高はダノン全体の7割超に上る。日本法人もこのほどBコープ認証を更新。グループで4番目に高い評価を得た。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)
Bコープ認証は、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に与えられる認証制度だ。米非営利団体・Bラボが06年から認証を開始した。認証取得は狭き門で、22年末時点で認証取得率は約2.5%だ。
これまでに世界で7000社超が認証を受けた。そのうち日本企業は27社となる。
ダノンでは2015年からBラボと協力して、自社を含めた大手企業によるBコープ認証の拡大などを進める。
6月末時点でダノングループの40の子会社がBコープを取得する。ダノングループでBコープ認証を受けた企業の総売上高に占める割合は74.2%にのぼる(6月末時点)。
日本法人であるダノンジャパン(東京・目黒)は、2020年にBコープ認証を取得した。23年5月には認証を更新。前回に比べて24.3点高い109.6点だった。これはダノングループのなかでも4番目に高い点数だった。
ローラン・ボワシエ社長は「Bコープ認証を取得することはダノンのビジョンを実現するための、重要な取り組みだ」と強調する。認証は3年ごとに更新が必要であり、「長期的に取り組む必要がある」とした。