NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と東芝、京セラなど11社は18日、米ニューメキシコ州政府らと共同で行う日米スマートグリッド実証プロジェクトの内、ロスアラモス群の実証設備がこのほど完成し、実証運転に入ったと発表した。
同設備では、天候などにより変動する太陽光発電電力を配電網に連系し、大型蓄電池の制御と需要家による電力消費の調整(デマンドレスポンス)により、配電網の電気の流れを安定させるシステムの実証を行う。太陽光発電電力の最大導入量は同設備内での電力使用量に対して最大で約75%という。
NEDOが海外で行うスマートコミュニティ事業としては、同州での取り組みが初。今回に先立ち同州アルバカーキ市での実証施設がすでに稼働している。今回のロスアラモス群での実証に関する事業費は約30億円。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年9月18日