NPO法人Table For Two international(以下TFT)は4月17日、途上国支援になる低カロリーの惣菜を西友で販売すると発表した。同商品の売上の一部は、途上国の農業支援や食料支援のために寄付される。同商品を取り扱う若菜の中村真紀代表取締役は、「健康やカロリーに配慮した惣菜のニーズは年々高まっている。食を通した社会貢献を目指したい」と狙いを語る。(オルタナ編集部=佐藤 理来)
今回寄付付き商品として販売するのは、「1/2日分野菜のスープ(246円)」や、「十六穀米御飯と肉団子甘酢あえ弁当(284円)」など計9品目(いずれも税抜き)。季節や人気に合わせてメニューを切り替えながら、今後継続的に取り扱う予定だ。
同団体と西友をつないだのは、西友店舗内で惣菜を取り扱う「若菜」。TFTはこれまで、「該当ヘルシーメニューの購入ごとに1食」という形で、途上国の給食支援をしてきた。支援規模を拡大し、自立を次の段階に進めるため、2014年から開始したのがカロリーオフセットプログラムだ。
従来のプログラムでは「一食」を基本単位としていたが、カロリーオフセットプログラムでは、「カロリー」の動きに着目する。対象商品やサービスで削減したカロリー分を、途上国で生み出す支援に回す。削減の形は低カロリー食品だけでなく、スポーツスパなど運動でのカロリー消費も含む。支援の形も、食料支援のほか、農業などカロリーを生み出す活動へと寄付される。
TFTはこれまで社員食堂などを中心に展開していたが、対象を広げ、支援内容も農業支援へと発展させた。同団体はこれまで、コンビニエンスストアや機内食で寄付付き商品を導入してきたが、総合スーパーでは西友が初めての取り組みとなる。