
アパレル大手のオンワードホールディングスはこのほど、百貨店店頭で回収した衣料をリサイクルして毛布などを生産、UNHCR駐日事務所を通じてバングラデシュの難民キャンプに寄贈した。同社の環境貢献活動「オンワード・グリーン・キャンペーン」の一環で、毛布の寄贈は今回初めて実現した。
同キャンペーンでは、不要となったオンワード樫山の衣料を百貨店の特設会場で回収し、リサイクル糸(再生繊維)から毛布と軍手を生産した。1回目となった2009年度は、約2万5000人余から13万点余の衣料を回収。このうち、61%がリサイクルされ、39%が東南アジア地域を中心にリユースされた。
リサイクル糸を使用して作られた毛布は3000枚と軍手5万4400双は、バングラデシュ東部コックスバザール地区の難民キャンプや医療機関に寄贈された。同社は10年度以降も、UNHCR駐日事務所と協力しながら、世界の難民支援活動として毛布の寄贈を継続することにしている。