三菱マテリアルは10日、同社がホンダトレーディングら2社と取り組む、使用済み自動車から希少金属を回収するための技術開発が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として採択されたと発表した。
同技術開発はホンダ製のハイブリッド車を中心に、駆動用モーターからレアアース磁石を効率的に回収する技術の開発に向けて、三菱マテリアルが実証設備の設計製作と実証試験を担い、ホンダトレーディングが自動車回収システムの実証協力をするなどというもの。
三菱マテリアルによれば、2020年には年間40万台もの使用済みハイブリッド車が発生すると見込まれており、資源の枯渇などが懸念されている希少金属を廃車から回収する技術を確立することで、希少金属の安定確保につなげたい考え。(オルタナ編集部=斉藤円華)