NPOグリーン・アクションほか4団体は7日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の重要施設を横切る断層について「活断層であることを否定する証拠は何もない」として、大飯原発の即時停止を求める声明を発表した。
原子力規制委員会の調査団による大飯原発の断層の評価は、4日に続き7日の会合でも結論が持ち越された。調査団メンバーの渡辺満久東洋大教授は「いつまでに決着をつけるのか。大飯は稼働している。活断層ではないと言っている委員は一人もいない」と指摘したが、規制委の島崎邦彦委員長代理は「活断層の評価を決着するには追加調査が必要だ」と述べるにとどまった。
声明では「(島崎氏は)『安全性の確認のためには更なる調査が必要』と述べているが、そうであればなおさら、運転を停止して抜本的調査をやるべき。原発の運転を継続したまま調査に時間をかけることは本末転倒」としている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年11月8日