
世界で初めてユーグレナの食用屋外大量培養に成功したユーグレナ社(東京・文京)は、2013年2月から12月までの間、インターネット電話サービスskype(スカイプ)を利用して、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)を中心とした理科実験教室の教育プログラムを国内外の生徒に提供することを発表した。
スカイプ・イン・ザ・クラスルームとは、スカイプ社がCSR活動の一環として運営するオンライン上の、無料で参加できる世界規模の教育コミュニティだ。
ユーグレナ社は、スカイプ・イン・ザ・クラスルームを通じて、1レッスン45分、毎月1回程度の頻度でビデオ通話による授業を行う。47000人に上る世界各国の教育関係者の会員を持つ「スカイプ・イン・ザ・クラスルーム」に、日本企業が参画するのは、初めてのことになる。
本教育プログラムは、 これまでの理科実験教室のノウハウを生かした環境問題、生物多様性、バイオテクノロジーに関連するレッスンとなっている。 レッスンの参加者募集は、1月17日から始まり、現在も募集中だ。スカイプ・イン・ザ・クラスルームのサイトで会員登録するだけで、だれでも希望するレッスンを申し込める。

ユーグレナ社は、2012年1月からは、ユーグレナの生産地である沖縄県の石垣島を中心に、小学校から高校に至る様々な学校で、環境問題や生物多様性に関する知見や、科学に対する興味を広げるための理科実験教室を行ってきた。
ユーグレナ社の出雲充社長は、「この機会を通じて、日本で研究が進んでいる環境技術や、微細藻の研究開発を世界中の子どもたちに伝えることで、日本、科学、環境問題など、多面的な興味を持つことができるプログラムにしていきたい」としている。(オルタナ編集部=副島久仁彦)