自然環境保全で500万円の助成先を募集

公益信託タカラ・ハーモニストファンドは1985年の設立以来、自然環境保全に関する研究・活動への助成を四半世紀以上にわたって続けている

宝ホールディングス(当時は宝酒造)の創立60周年を機に、1985年に設立された公益信託タカラ・ハーモニストファンドは、2013年度の助成先を募集している。

募集対象は、自然環境に関する実践的な研究・活動をしている個人・団体。助成金総額は合計500万円、助成件数は10件程度だ。

タカラ・ハーモニストファンドは、日本の自然環境の保全の推進に寄与することを目的に設立された。2012年度までの27年間の助成先は291件、助成金累計額は1億4005万円となっている。助成が決まった今までの活動・研究には「サンゴ保全にかかる普及啓発及び調査活動」や「シマフクロウの繁殖率と給餌生態の解明」などがある。

宝酒造の主な商品である酒は、穀物という自然の恵みをもとに、微生物の発酵という自然の働きが加わり作り出されている。豊かな水ときれいな空気といった自然環境のおかげで事業が継続できるという認識のもと、1979年にサケを呼び戻す市民運動の支援事業を始めて以来、自然保護活動の支援を行っている。

宝ホールディングス環境広報部の岸田賢さんは、今回の助成先公募について、「日本の緑を構成する森林、木材などの陸域や、海・湖・河川など水域の自然環境を保全するための研究・活動を行っている人に応募してほしい」と話している。

募集期間は3月31日までで、運営委員会による審査と選考を経て、6月に助成先が発表される。(オルタナ編集部=副島久仁彦)

公益信託「タカラ・ハーモニストファンド」

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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