地方の路地裏から世界を変える――IT社長が徳島で起業

このエントリーをはてなブックマークに追加

四国遍路の札所もある美波町。ダムの無い川が注ぐ海では、アワビやイセエビが獲れる

本社を東京・新宿から徳島美波町(みなみちょう)に移したサイファー・テックの吉田基晴社長が、移転先で今年6月に新会社「あわえ」を設立した。目的は、地域再生支援。秋の事業開始に向けて準備を進めている。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)

「あわえ」は美波町の方言で「路地」を指す。「地方の路地裏から世界を良くしよう」という思いを社名に込めた。実際に事務所は美波独特の狭い路地(あわえ)に面した古民家に置いた。吉田社長は美波町出身で、実家は町内で金物屋を営んでいる。

サイファー・テックは、電子書籍のコピー防止などセキュリティー技術を開発・販売している創業11年目のIT企業。2012年5月には、「働き方や生き方」の実験施設として、美波町にサテライトオフィス「美波Lab(ラボ)」を構えた。そこでコメや大豆を作り、地域のIT教育や防災対策に協力し、祭りなどの地域行事にも参加してきた。

美波町との交流を通して「社員が目の前の相手が何に困っているのかを想像するようになった」。吉田社長は「社員がクリエイティブになっていないと良いものはできない。仕事も余暇も自分でデザインする過疎の町こそ適地」と考え、今年5月に本社を移転した。

ページ: 1 2

2013年7月30日(火)14:11

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑