これまでは同社は、石狩郡当別町の道民の森で活動を行ってきたが、札幌工場の水源は白旗山であるという観点を意識し、白旗山の森づくりを開始した。今後50年をかけて、森づくりに取り組んでいくという。このような取り組みは全国の工場でも実施されている。
日本コカ・コーラ広報担当の尾縣香名子さんは「これまでも数多くの地域活動、環境活動を実施してきたが、目標を掲げ共通の意識を持って全社で体系立てて取り組みだしたのはここ最近の事だ」と語った。
「みんなが飲んでいるコカ・コーラ製品は、自分たちの住んでいる場所からくみ上げられた水が原料になっていることを意識してほしいということ。地域の方々とコカ・コーラで協力しながらこの活動を行っている」と強調する。
今回、千葉県から参加した団体の小学生は「自分の環境活動があまり周囲に認められず、落ち込むこともあった。だがこうして、全国にいる仲間達が集まり、自分たちだけじゃないことを知り、勇気をもらった」と語っていた。
一般消費者の厳しい視線にさらされながら、一貫した活動が常に求められているのが、グローバル企業の宿命だ。これまで培われた全国各地で行われた活動によって育った次世代がつながりだしている。
2020年、今回の活動に参加した子どもたちがいよいよ本格的に社会に目を向け始めるころ、コカ・コーラ社が地域とともにどれだけの目標を達成しているか期待したい。