CPO(最高購買責任者)がいない日本企業

阪急阪神ホテルズの食品偽表示問題は、他に多くのホテルやレストランなどに波及した。今後もその余波は続くだろう。なぜこの種の不祥事は後を絶たないのだろうか。特定非営利活動法人日本サプライマネジメント協会の上原修理事長に寄稿頂いた。

歴史ある有名ホテルで思わぬ不祥事が続発している。私はかねてから「サプライチェーン」の重要性を唱えてきたが、これは企業倫理に関わる重大な問題でもある。

あるホテルの従業員は、上司から『原価を落とせ。コスト削減が第一』が至上命令だったと証言した。

他の従業員は「客から見えないところで、こそこそ隠蔽しようとする姿勢が腹立たしい。自分はこんなところで仕事をしていたのかと思った」と話した。

■食品表示偽装を食い止めるための3点

社員のモラルハザードは著しいとしか思えない。この事件から企業経営者、または社内倫理責任者、リスク管理者は何を教訓として得ることができるだろうか。筆者は次の3点を提示したい。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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