介護者の負担を減らすホンダの車イス仕様車

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N-BOX +(エヌ ボックス プラス)車いす仕様車 G・Lパッケージ

本田技研工業(ホンダ)製のワゴン車「N-BOX +(エヌボックスプラス)車いす仕様車」は、車体後部を開けると、低いスロープから車イス利用者が無理なく乗り入れられる。リモコンによる電動ウィンチが標準装備され、車イスの正面から引っ張れるため、介護者の労力は大幅に低減できるのが特徴だ。(フリーライター・今一生)

同車は、一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)が主催する「IAUDアウォード2013」大賞を受賞した。これは、ユニバーサルデザイン(UD)社会の実現に向けて、特に顕著な活動や提案を行っている団体や個人を表彰する賞だ。

同車は審査員から以下のような評価を得た。

「少ない労力による車イスの積み込み及びアクセスのしやすさに重点を置いており、革新的で非常によく研究され、軽自動車の再考を実現。車のプラットホームから考え直し、メカを極力小さくすることで、居住空間をできるだけ広く確保することに成功。この洗練された車両技術の再考によって、日本だけでなくヨーロッパなど他の主要マーケットにおいても重要な可能性を秘めた新しい自動車の形を作り上げた」(同社プレスリリースより)

ユニバーサルデザイン(UD)が持つビジネスの可能性を実証した、と審査員は感じたようだ。

同社広報部・波多野裕史氏は、「スロープをかける角度が低すぎるとサスペンションなどの形状を変える必要があり、ボディ強度が悪くなるなどの不便が生じかねない。そうならないよう、機能性と形状を両立させるバランスをとるのに大変苦労した」と話す。

「車イスを積む福祉車両としてだけでなく、アウトドアの趣味やふだんの買い物などいろいろな使い方ができる仕様になっている。ホンダでは今後もワゴンタイプを中心に量産ラインでこうした車両を作っていきたい」

世界中で高齢化が進む中、こうしたユニバーサルデザイン仕様の商品はますます注目されていくだろう。

◆ Hondaの福祉車両

2014年2月4日(火)15:20

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