三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)は、2014年度「ソーシャルビジネス支援プログラム」の支援先の募集を開始した。同社は、総合シンクタンクの知見を生かし、NPOなどの経営上の課題解決や事業の高度化を支援する。資金的支援のほか、仕事のスキルや経験を生かすボランティア「プロボノ」も行う。(オルタナ編集長=吉田広子)
MURCの「ソーシャルビジネス支援プログラム」では、NPOなどソーシャルビジネスに取り組む事業者を対象に「資金支援」と「人的支援(プロボノ)」を実施する。
対象は、1)少子高齢社会対策、2)まちづくり・地域活性化、3)共生社会づくり、4)次世代教育、5)環境保全、6)伝統・文化継承 、7)途上国支援 、8)その他、持続可能な社会の構築に資する事業――のいずれかを行う法人格を有する団体だ。
選考方法は、まず一般から応募を募り、書類選考を経てプレゼンテーション選考会を実施。MURCの役職員の有志が、「支援票」と「共感票」を投票する。
「支援票」とは、プロボノ支援を希望する役職員による投票で、5票以上を獲得した上位3団体が支援先として選ばれる。投票者による「プロボノチーム」が組成されるほか、資金的支援として1団体あたり50万円が授与される。
すべての役職員による「共感票」は、プレゼン選考会に参加した全団体を対象とし、投票数に応じて総額100万円が分配される仕組みだ。
2013年度は、岐阜県郡上市で地域活性化に取り組むNPO法人メタセコイアの森の仲間たち、難民の経済的自立支援を行う難民起業サポートファンド(東京・新宿)、妊産婦向けにメルマガを配信するNPO法人きずなメール・プロジェクト(東京・杉並)の3団体が選ばれた。
応募の締め切りは5月7日まで。支援は2014年8月から2015年1月までの約半年間、実施される。