「車道左側通行は安全」、京都市が自転車総合計画の見直し案

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京都市は、2010年に策定した自転車利用のための総合計画の見直し作業を進める。案で示された見直しの柱の一つが「車道左側通行の徹底」だ。同市は観光や通勤通学で自転車利用が盛ん。安全な通行の実現に向け、自転車走行環境の「見える化」などの施策を進める考えだ。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

京都市自転車計画案への意見を募集する特設サイト(http://kyotojitensha.jp/)

京都市自転車計画案への意見を募集する特設サイト(http://kyotojitensha.jp/)

京都市は通勤通学時における自転車利用の分担率が政令指定都市の中で大阪市に次いで2位と高く、観光向けのレンタサイクルも多い。市は10年に「改訂京都市自転車総合計画」を策定。放置自転車が4分の1に減少するなどの成果を上げている。

その一方で、道交法で定められている車道左側通行が浸透しているとは言い難い現実も。市が昨年実施した市民アンケートでは、歩行者の9割が「自転車に危険を感じた」と回答した。

そこで市では「今現在の無秩序な使われ方を改めていくことが必要」として、計画の見直し案を14年12月に発表。自転車の秩序ある走行に向けて、自転車の「見える化」を提言した。走行環境、利用のルールとマナー、駐輪環境などについて「見える化」を進めるとしている。

この内、「自転車走行環境の見える化」では「車道左側通行の徹底」を図る。自転車は道交法で車道左側を通行することが定められ、悪質な違反には罰金も課される。そこで案では車道左側に「自転車推奨レーン」「路面表示(ピクトグラム)」等の整備を明記。走行環境を整え、左側通行の周知徹底も図る。

さらに「ルール・マナーの見える化」では「ルール・マナーを知るだけでなく『何が危険か』をきちんとわかることで、自分と相手の命を守るために遵守する意識作り」を目指す。そのため、社会人や学生はもとより、子供から高齢者までを対象とした生涯学習的な啓発プログラムを継続的に進める、としている。「自転車向け保険」の加入義務化も進める。

次期総合計画は東京五輪・パラリンピック開催の前年となる19年に策定予定。市では案への意見募集を9日まで特設サイトで受け付けている。

2015年1月8日(木)11:30

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