隈研吾コラボで国産材推進するつみき、開発費募る

森づくりを通した持続可能な地域活性に取り組むモア・トゥリーズは、このほどクラウドファンディングを始めた。FSC木材を使用したつみきの製作費を集めるためだ。国産材の消費推進と、都市と森とのつながるきっかけを目指す。デザインは、世界的な建築家である隈研吾氏が手掛けた。(オルタナ編集部=佐藤理来)

企画されたつみきは「く」の字型のシンプルなデザイン。積み重ねることで、巨大なパビリオンをつくることもできる
企画されたつみきは「く」の字型のシンプルなデザイン。積み重ねることで、巨大なパビリオンをつくることもできる

日本は国土の約3分の2が森林におおわれており、そのうち約4割を人工林が占める。人工林は定期的な管理が必要だが、需要低下や国際競争の結果、国産材の価格は下落しており、放置されている地域も多い。国産材の消費を進めることで、適切な手入れや環境保全を促す。

今回開発中のつみきは、宮崎県諸塚村のスギを使用する。持続可能な森林管理が行われていることを示すFSC森林認証を受けた素材だ。

デザインを担当した隈研吾氏は、浅草文化観光センターやスターバックス太宰府店などを設計した国際的な建築家だ。木の素材を生かしたダイナミックな作品も多く制作している。今回手掛けたつみきも、小さなパーツながら、数を重ねていくことで大きなオブジェにもなるデザインとなっている。

チャレンジはクラウドファンディングサイト「マクアケ」で行われており、300万円を目指す。支援は3000円から可能。9月29日まで受け付ける。リターンのなかには、隈氏と高知の森を訪ね、梼原の建築をめぐるツアーもある。

◆世界的な建築家・隈 研吾氏と作る国産スギの「つみき」であなただけのインテリアを!
https://www.makuake.com/project/moretrees-kuma/

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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