世界のソーシャルビジネス)大地と一体化、超省エネの丸い家

丸い形は災害に強いことも利点だ。通常の四角い家に比べて暴風に強い。地震にも強い。室内も曲線を基本としていて、ぬくもりに満ちる。住人たちからの評判は上々だ。

■動機は第一次石油危機

フェッチ氏がアースハウスを作ったきっかけは1973~74年の第1次石危機だった。「非常にショックでした。資源は無限ではない。どんなによい素材や最新の技術を用いて家を作っても、長持ちしなければ意味がないと思いました」。

同じくエコハウスである木の家や藁の塊で壁を作るストローベイルハウスについては「木は腐敗しますし、藁もその可能性はあります。アースハウスなら補修が簡単で、確実に長持ちします」と自信を見せる。建設費は通常の家より10%割高なだけ。私邸だけでなく公共施設も請け負っている。アースハウスの可能性は今後も広がる。

※この記事は、オルタナ41号(2015年6月29日発売)のsocial business around the worldで連載したものを転載しました。オルタナ42号の詳細は⇒ http://www.alterna.co.jp/15290
amazonは⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/B00ZJ0606E

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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