共感集めて資金調達する「ファンドレイジング」、アジア最大の会議開催[三島 理恵]

寄付月間が日本でも実施されるなど、寄付に関する機運が高まっています。特にNPOとファンドレイジングに注目が集まり、革新的な取り組みで社会課題解決に取り組むNPOの多くは、自らの取り組みの共感を集めることで資金調達に成功しています。3月にファンドレイジング協会が開催するアジア最大のカンファレンスでは、NPOをはじめファンドレイジングにかかわる人々が集い、ファンドレイジングの手段や世界的なトレンドを共有します。(日本ファンドレイジング協会 コミュニケーションディレクター=三島理恵)

■日本初の寄付月間「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」

「ファンドレイジング・日本2016」には、NPOやファンドレイジングにかかわる人たちが全国から集まる。参加者同士の交流も魅力の一つだ
「ファンドレイジング・日本2016」には、NPOやファンドレイジングにかかわる人たちが全国から集まる。参加者同士の交流も魅力の一つだ

2015年12月、日本初の寄付月間(全国的な寄付啓発キャンペーン http://giving12.jp/)が実施され、テレビや新聞でも「寄付」がとり上げられ、多くの関心が寄せられました。

寄付月間中には、ビルゲイツ氏を招いたイベントも開催され、イベント中、楽天の三木谷氏より、同氏が代表理事をつとめる新経済連盟では、フィロソフィーに、フィランソロピー(社会貢献)を入れ、今後、力を入れて取り組んでいくという発言もあり、注目されています。

内閣府の調査でも、約7割の人が社会に役に立ちたいと考える時代であることが明らかになっていますが、実際に、社会に役にたっていると実感出来ているのは、その2−3割ぐらいではないでしょうか。

■社会から注目される革新的な取り組みで社会課題を解決する「NPO」と「ファンドレイジング」

個人で取り組みやすい社会貢献は、寄付とボランティアですが、ボランティアは、阪神淡路大震災後、徐々に日本社会でも定着してきていると言われています。また、東日本大震災では、日本人の8割が寄付をしたという調査(寄付白書2013)も出ています。

そこで、社会から注目され、関心をよせられているのが革新的な取り組みで社会課題を解決するNPOとファンドレイジングです。今では、病児保育の課題に取り組むNPOのフローレンスはドラマ化されるなど、NPOの活動もより身近になってきました。

そして、メディアで取り上げられることが増えることによって、多くの人々の理解と共感の輪を広げ、より多くの困っている人へ、そのサービスを解決策として提供することもできるようになっていますが、まだごく一部のNPOにすぎません。実際、NPOを立ち上げたけど、どのようにして活動を継続していけばいいのかわからない、という声をよく聞きます。

■ファンドレイジングとは、社会的課題に対する人々の理解と共感を広げ、課題解決自体に参加してもらうこと

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鵜尾 雅隆(日本ファンドレイジング協会代表理事)

連載:社会イノベーションとお金の新しい関係 日本ファンドレイジング協会代表理事。国際協力機構、外務省、米国NPOを経て、ファンドレイジング戦略コンサルティング会社ファンドレックス創業。寄付、社会的投資の進む社会を目指して日本ファンドレイジング協会を創設。著書に『ファンドレイジングが社会を変える』など。

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