デジタルハリウッド大、出前授業で岩手を元気に

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RCFは今年度、岩手県から事業を受託し、「いわて三陸 復興のかけ橋プロジェクト」に取り組む。東北復興をきっかけに発足した同団体は、中長期的な地域振興や県外企業との協働事業を推進するための、ステークホルダー同士のマッチングや情報発信などを行う。本コラムでは、実際に岩手で企業と地域が連携している事例や、持続的な地域づくりに取り組む地域団体などを紹介していく。(一般社団法人RCF=荻布裕子)

第2回の寄付授業。空間を超えてつながり、東京と大船渡でお互いのアウトプットの違いを知る授業となった

第2回の寄付授業。空間を超えてつながり、東京と大船渡でお互いのアウトプットの違いを知る授業となった

東日本大震災発生から5年。多くの復興支援が節目を迎えるなか、デジタルハリウッド大学が取り組んできた「未来を咲かせるプロジェクト」も今年度、支援してきた子どもたちの卒業とともに区切りを迎えている。このプロジェクトは、震災が発生した2011年から、デジタルハリウッド大学の南雲治嘉(なぐもはるよし)教授(色彩学)のゼミが主導となって実施してきた寄付授業だ。

教え子の母校であった大船渡市立綾里小学校が、津波によって1階部分を流されてしまったことを知り、そこに南雲ゼミの学生が花の絵を贈ったことがきっかけだ。「自分たち自身も働いている学校という楽しい場が津波で流されるのは精神的にダメージが大きいだろう」「被害のあった廊下に花の絵を飾って生徒たちを元気にしよう」という南雲教授の想いから発案された企画だ。

■学びの場に色彩で希望を添える

被害に遭った校舎内を花の絵で埋め尽くし、明るくしよう――南雲教授の呼びかけに応えて、あらゆるところから学生がやってきた。なかには綾里小学校から300mしか離れていないところに実家のあるデジタルハリウッドの学生も訪れ、手伝ってくれたという。

花の絵を贈ると同時に、寄付授業も実施。協力に応じたのは、綾里小学校の当時2年生のクラスだ。ドイツの高級文具ファーバーカステルの代理店とも連携し、ファーバーカステルの画材を使った「花の絵授業」を行った。

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一般社団法人 RCF
2011年4月、震災復興のための調査を行う団体として発足。現在は復興事業の立案・関係者間の調整を担う「復興コーディネーター」集団として活動。代表理事は藤沢烈。活動例として、2015年度はいわて未来づくり機構を母体とする「いわて三陸 復興のかけ橋プロジェクト」を岩手県より受託し、岩手県内各地と県外企業・団体の復興支援マッチングを推進している。

2016年3月24日(木)18:43

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