熊本の大学に「ボランティア村」、宿不足で期待

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ボランティアの宿泊場所不足を改善するため、地元の若者たちが5月初旬、崇城大学(熊本市)に「ボランティアビレッジ」を開いた。テント泊や車中泊ができるスペースが約85組分あり、熊本駅から二駅と交通の便も良い。地震発生から1カ月、ボランティアニーズが本格化するにあたって、ボランティアの拠点となることが期待される。(辻陽一郎)

崇城大学ボランティアビレッジウェブサイト

崇城大学ボランティアビレッジウェブサイト

熊本地震発生以来、多くの支援関係者やマスコミが熊本入りしたため、中心街のホテルや旅館はほとんど空きがない現状だ。ボランティアとして訪れた人が宿を探しても、中心地から車で1~2時間離れた場所でしか見つけることができない。

しかし、ボランティアの力は今後ますます必要となってくる。応急危険度判定が進み、罹災証明書の発行も本格化することで、家屋の片付けや解体した家屋のがれき撤去といった作業が発生し、被災者からの要望増加が想定されている。

宿不足に危機感を感じたのは、熊本の若者たちだ。東日本大震災で活躍した「石巻専修大学ボランティアキャンプサイト」のような施設を熊本でも作ろうと仲間を集めた。中心となったのは、熊本を拠点に竹あかり演出を行う「ちかけん」のメンバーだ。

「ちかけん」は、6000名以上の市民ボランティアが参加する熊本市の祭「みずあかり」の演出に携わっているため、多くの人から協力を得ることができた。崇城大学へも協力を依頼し、駐車場のスペースを無償で提供してもらえることになった。

ボランティアビレッジには、立ち上げてから連日30〜40組のボランティアたちが訪れている。西日本の人が多いが、中には埼玉県や神奈川県からやってくる人もいる。1泊500円でテントの貸し出し(1日500円)や、レンタルバイクやレンタル自転車もある。

掲示板には最新のボランティア募集情報を載せ、ボランティア交流スペースで情報交換もできるため、ボランティアの拠点として重宝されている。

ボランティアビレッジ運営責任者、東海大学4年片山広大さん

ボランティアビレッジ運営責任者、東海大学4年片山広大さん

ボランティアビレッジの運営責任者は、東海大学4年の片山広大さん。宿泊の受付や住民たちとの交流イベントなど運営全般を任されている。以前から「ちかけん」の手伝いをしていたことで、今回声がかかった。他にも熊本大学や崇城大学など、県内の学生たちがボランティアとして支えている。

しかし、ゴールデンウィーク以降、県外からボランティアで来る学生は少ないという課題もある。片山さんは、「県内だけでは限界がある。好奇心だけでも良いからボランティアに来てほしい。それで熊本の情報を発信してほしい。同世代の学生が発信することで、興味をもってくれる人が増えていく」と話した。

東日本大震災では、ボランティア数が2011年5月に最多の14万3000人を記録してから急激に減少し、夏休みが明ける9月には、63000人となった(参考:全国社会福祉協議会)。メディアに取り上げられない御舟町や西原村は被害も大きいが、ニーズに対してボランティアが足りてない。震災復興には、息の長い関わりが大切だ。

■崇城大学 ボランティアビレッジ ウェブサイト:http://team-kumamoto.com/village/

2016年5月15日(日)23:02

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