「日本列島で生きる」-原発とエネルギー、食を考える

石井 吉徳
東大名誉教授/もったいない学会名誉会長/元国立環境研究所長(第9代)
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1)本当のエネルギー問題とは
シェール、メタンハイドレートなど

脱原発に関連してアメリカのシェールオイルに期待する人が多いが、そのエネルギー収支、EROIが低く、ネットエネルギーが少ない事を理解すべきだ。米ノースダコタBakkenは生産量が急減退している。

米ノースダコタ州・鉱物資源部によるhttps://srsroccoreport.com/the-coming-bust-of-the-great-bakken-oil-field

米ノースダコタ州・鉱物資源部によるhttps://srsroccoreport.com/the-coming-bust-of-the-great-bakken-oil-field

エネルギー資源の「質」やエネルギー収支比を表すEPR(Energy Profit Ratio)、EROI(Energy Return on Investment)が大事だが、日本は理解しないのか、エネルギー政策が迷走している。
http://localization.web.fc2.com/

メタンハイドレートも近海に膨大にあると誤解し、「質」を考えない。
http://oilpeak.exblog.jp/20280892/

原発の呪縛・日本よ!<この国はどこへ行こうとしているのか>
自然は有限、脱浪費を。
 地球物理学者・石井吉徳 毎日新聞 2012年8月24日 東京夕刊
技術至上の日本、核技術の安全神話で失敗した。原発の呪縛より先に成長という呪縛にとらわれていないか。
http://blog.goo.ne.jp/buidoinhat/e/56473e515a73dfe0641c2934e7bb21ce

日本の原発安全基準
安倍首相が「世界で最も厳しい」と豪語するが、実態は世界最低クラスだ。フィンランドと比較、有名なオンカロの傍、オロキルオト3号炉の現地では、
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-3302.html

究極の視点は、脱原発、核燃料サイクル政策の放棄だ。原発は「何万年の死の灰」を残すが、自然界はその処理は出来ない。核問題はここからも考えるべき。日本は地殻変動列島で本来は原発を作ってはいけなかったのだ。もんじゅも、六ヶ所村再処理施設なども全て廃止すべきだ。

小出裕章氏(原子力工学者)による

小出裕章氏(原子力工学者)による

★「エントロピーの法則」-21世紀文明観の基礎-[Entropy-A New World View] by Jeremy Rifkin,1980、地球物理学者・竹内均訳は必読。

「まえがき」が素晴らしい。現代物理学が絶対的真理として認めるのは、この法則だけだ。地球は物理的に有限であり、人間はその限界を超えられない。エントロピーの真理を無視する文明は滅亡する。原子力はエントロピーを無視するところから始まった、エネルギー幻想だ。

 

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石井 吉徳
東大名誉教授/もったいない学会名誉会長/元国立環境研究所長(第9代)
東京大学理学部物理学科・地球物理学卒。東京大学名誉教授であり、「もったいない学会」名誉会長。元国立環境研究所長でもある。専門は地球学、エネルギーと資源の科学など。単著書には『石油最終争奪戦ー世界を震撼させる「ピークオイル」の真実』(2006)、『石油ピークが来た―崩壊を回避する「日本のプランB』(2007)、『石油ピークで食糧危機が訪れる』(2009=いずれも日刊工業新聞社)がある。

2016年11月27日(日)21:52

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