広報テーマに「オルタナ+」開催 ラッシュなど登壇

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オルタナ編集部は4月17日、読者同士や読者と編集部を結ぶイベント第5回「オルタナ+(ぷらす)」を開催した。今回は、オルタナ52号(3月末発売)で特集した「グリーン・オーシャン大賞」がテーマ。グリーン・オーシャン大賞とは、社会課題起点(アウトサイドイン)のビジネスモデルを指す。第2回の大賞を受賞したラッシュジャパンと、「アグロフォレストリー」に取り組むフルッタフルッタが講演を行った。(オルタナ編集部=小松 遥香・中島 洋樹)

コミュニティと共に歩む広報活動

ラッシュジャパンでブランドコミュニケーションを担当する小山大作さんは、「コミュニティと共に歩むラッシュの広報活動」をテーマに、同社が実践する「人と人のつながり」を大切にする広報活動について話した。

世界49カ国で930店舗を展開するラッシュは、企業活動について「エシックス(倫理)が原動力」という。動物実験への反対をはじめLGBTや難民、被災地の支援などさまざまな社会的活動を行う同社だが、「マーケティングのために社会的な活動をやっていない。ビジネスを通じて問題解決をしたいと考えて行っている。私たちは社会の中でビジネスをしており、社会で起こることは企業の問題」と、小山さんは語った。こうした考えは、同社の創立メンバーの理念「個人で持っている倫理観は、組織であっても変わるべきではない」に基づいているという。

化粧品ブランドでありながら広告を出さないポリシーを掲げる同社は、「ショップ(店舗)が最大のメディア」と考えている。ショップスタッフは、商品の販売を通して、社会的問題を含め商品の裏側にあるストーリーを顧客に伝える役割を担っている。小山さんは「ショップスタッフの人材育成は非常に重要」と話し、広告や必要以上に製品にパッケージを使わない分、その予算を原料と人材育成にまわしていると説明した。このほかに、NGOなどの団体との連携や自社メディアを通して行うコミュニティ活動についても話しfuた。

「大々的なメディアを通した情報発信でなくても、コミュニティのみなさんと確実に信頼関係を築き、地道に前に進んでいくことがラッシュ流の広報活動だ」と、小山さんは強く語った。

アグロフォレストリーを広げ、世界を持続可能に

フルッタフルッタの長澤誠社長は、現在展開しているアサイーに代表されるアマゾンフルーツ製品事業を始めるに至った原点、ブラジル・アマゾンの熱帯雨林で、森をつくる農業「アグロフォレストリー」を実際に見学した際、自然資源を使ったままにしない、荒廃地にしないこの農法に感銘を受けたと語った。

この農法は日本からブラジルに渡った移民の方々が苦難の末、試行錯誤を繰り返し生み出したものであり、その陰には尊い命の犠牲があったことを説明し、日本人が生み出したこの農法を世界に広める一助になりたいと力説した。

自分たちの持つマーケット戦略を駆使して、消費者にアグロフォレストリーで収穫された農作物の魅力をPRしていく。そして、消費者が従来の農法より、アグロフォレストリーで生産された農作物を選択する流れをつくることで、世界の農業従事者がアグロフォレストリーを選択することにつながり、農業による自然破壊の抑止につながるのではないかと講演を締めくくった。

2018年4月18日(水)17:12

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