■登壇者3:間宮孝治氏
あらゆる企業のコーポレート担当・経営企画担当に向けてCSRアクションやインターナル・コミュニケーションを提案する立場から、同社の取り組みについて報告がなされました。
コミュニケーション会社としていくつかの重点領域の中で、コミュニティへの貢献・参画が同社らしさであると述べ、具体的アクションとして「広告小学校」という小学生向け出前授業のプログラムや、NPOへ向けて「伝えるコツ」を伝授するプログラム等が紹介されました。
加えて、2017年にキッズデザイン賞を受賞した知育菓子をモチーフとする子ども向けワークショップと、地域コミュニティの発展と次世代育成に貢献するためのCSR活動「未来が生まれる教室」の展開をまとめたムービーも紹介されました。「品物の陰にはたくさんの人がいる。大人への憧れ、製品開発への憧れ等がきっと小学生の中に育っていくのではないか。企業の力を、未来を担う子供達にも惜しみなく注いでほしい」という参加者の言葉を引用し、本セッションのテーマ「コミュニケーションの成果」について考えると、こうした声は定性的データとして目に見える成果と言えるのではないか、との考えを示しました。活動後には、社員が自社の存在意義を実感しており、インターナルへの影響は大変大きいとの見方が示されました。
SDGsについては、17全てのゴールを遠い世界の話とするのではなく、コミュニケーション会社として何番のゴールにどう貢献するのか、さらに自身の家庭や地域においてもゴールを意識して社会的課題へと発展させていくことが必要だ、との見解を示しました。
最後に同氏はコピーライターの立場から、SDGs/CSR/CSV等の言葉をそのまま使うだけでなく、言い換えがどれだけできるかという点も重要だと指摘しました。これらの言葉は定義が人によって曖昧でバラバラにあるため、可能な限り企業や消費者の耳に入りやすい言葉の使い方を追求していくことが、サステナビリティ浸透のポイントになるのではと述べました。
■議論:「消費者とのコミュニケーションの在り方」