北極圏の火災、1カ月で北欧1国の1年分のCO2排出

一方、南米アマゾン熱帯雨林でも、大規模な森林火災が起きている。世界で最も広大な熱帯雨林では、焼き畑農業などで人工的に起こされた火災により消失の危機が迫っている。米ワシントンポスト紙は、アマゾン地域での今年の森林火災は、例年より80%も増加していると報じている。

ブラジルの国立宇宙研究所(INPE)によると、アマゾン熱帯雨林の森林火災発生件数は、2013年の倍である75,000回に達したという。ブラジルだけでなく、周辺のボリビアやペルー、ベネズエラなど南米各国でも森林火災が例年よりも頻繁に起きている。

英国WIREDによると、欧州中期天気予報センター(ECMFW)は、8月20日までの20日間のCO2排出量は、約2300万トンに及ぶと算出したという。英国のエネルギー業界が排出する1年間(2018年)のCO2排出量が9800万トンであり、その量は異常だ。

移動する雲の影響は計り知れない

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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