日立が初のESG説明会、トリプルボトムライン強調

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日立製作所は24日、初のESG(環境・社会・ガバナンス)の説明会を開き、社会価値・環境価値・経済価値の「トリプルボトムライン」を改めて重視する方針を打ち出した。(オルタナ編集長・森 摂/オルタナ総研コンサルタント・室井孝之)

東原敏昭社長兼CEOのほか、環境担当の内藤理常務、社会価値の創出をけん引する人材戦略として中畑英信専務、ガバナンスについて吉原寛章取締役が説明した。

冒頭、東原社長は「現在動いている『2021中期経営計画』は、それまでと違い、社会価値・環境価値・経済価値を高めることを打ち出した。人々のQOLとKPIを向上させる」と力を込めた。

そのためにも「社員一人ひとりが社会に貢献するという意識で日々の業務にあたることが最も大事だ」と繰り返した。創業者の小平浪平氏が当時、「社会貢献が大事だ」と強調していたことにも触れた。

東原社長は、現在の社会の現状を「予測困難なVUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)」の時代と定義付けた。

その上で「SDGs(持続可能な開発目標)や『Society5.0』の実現に向け、ESGを重視した企業の取り組みに期待が集まっている」とした。そのために「社会イノベーション事業」に積極参画することを改めて打ち出した。

「社会価値・環境価値・経済価値」の実現のためのソリューションとして、OT(社会インフラを動かす技術)、IT,プロダクトを組み合わせた「サイバー・フィジカル・システム」を紹介した。ドイツの「インダストリー4.0」と同様のシステムだという。

環境については、2015年のパリ協定以降の2016年、「日立環境イノベーション2050」を策定し、2050年までの環境ロードマップを策定した。

社会価値については、世界中で年間185億人への鉄道サービス、上下水道などの技術で1日7000万人への水環境の提供、粒子線がん治療で累計8万人のがん治療などの事例を挙げた。

ガバナンスについては11人の取締役の内8人が社外取締役であることを強調。「取締役は砥石である。砥石が削られるほど、刀(経営)が研ぎ澄まされる」と述べた。

「日立インターナル・カーボン・プライシング」導入

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2019年9月24日(火)10:06

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