広がるグリーン電力、学園祭でも導入へ

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太陽光発電、風力発電、地熱、水力など自然(再生可能)のエネルギーで発電される「グリーン電力」。エネルギー自給率の向上や地球温暖化対策の一つとして、注目を集めている。しかし、日本の全発電力量に占める割合はわずか3%。学園祭でもグリーン電力を導入しようと学生が立ち上がった。

菅内閣は2010年6月、「エネルギー基本計画」を閣議決定した。今回の改定では、「2020年までに一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合について10%に達することを目指す」としている。

NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP、東京・中野)によると、日本国内の全発電量(自家用含む)に対する自然エネルギーによる発電の割合は約3%(08年度)。09年11月から太陽光発電を対象に固定買取価格制度(FIT)が施行されたが、風力発電や地熱、水力など、その他の自然エネルギーでも政策の検討が急がれる。

そこで自然エネルギーの普及のツールとして注目されているのが、01年度にスタートした「グリーン電力証書」である。グリーン電力証書とは、自然エネルギーで発電された電気の環境付加価値を証書の形で購入するもの。実際に電力の直接売買がなくても環境付加価値を購入することで、自然エネルギーによる発電を使ったとみなされる。

ソニー、ヤマダ電機を始め、企業によるグリーン電力購入は年々増え、08年度にはグリーン電力証書の取引が1億6000キロワット時に達したという(ISEP調べ)。

グリーン電力の普及啓発活動などを行うNPO法人そらべあ基金(東京・千代田)の学生事務局は、学園祭でもグリーン電力を普及させようと「学園祭でのグリーン電力活用プロジェクト」を09年に開始した。学生が主体となって、学園祭、サークルのイベント、ライブでグリーン電力を使うことで、エネルギーや温暖化について多くの人に意識してもらい、広めていくことを目的としている。

そらべあ基金では、風力発電による「そらべあグリーン電力証書」を発行している。2010年は、慶応義塾大学、多摩大学など5大学が参加し、合わせて3150キロワット時のグリーン電力証書が発行された。これにより、学園祭にかかる電力の一部または全部を日本の風力発電でまかなうことになる。

学生事務局で活動をする慶応義塾大学商学部3年の小林慧一さんは、「まだまだグリーン電力を知らない学生は多い。学園祭には若者を中心に大勢の来場者が来る。学生主体で同年代にもグリーン電力を広めていければ」と抱負を語る。

(オルタナ編集部 吉田広子)

2010年11月1日(月)22:33

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