アパレル余剰在庫の売買で、CO2削減量を表示

余剰在庫など従来廃棄されてきた衣料の卸売・仕入れサイトを運営するウィファブリック(大阪市、福屋剛社長)は31日、売買を通じたCO2削減量を利用者に表示するサービスを始めたと発表した。取引した衣料が廃棄・焼却された場合のCO2排出量をグラム単位で明示する。アパレル関連のサプライヤーやバイヤーといった利用者に向けて削減量を定量的に見える化することで、サービスを通じた社会課題解決を加速させていく考えだ。(堀理雄)

同社がインターネットで運営するサイト「スマセル」は、糸のほつれなど細かな点で返品された「B品」や見切り在庫など、販売に困っている衣料をサプライヤーが出品し、必要とするバイヤーへ届ける仲介サイトだ。現在サプライヤー約900社、バイヤー約9000人が会員登録している。

今回スタートした「Cool the Earthプロジェクト」では、シャツやズボン、コートなどの品目ごとに、廃棄・焼却した場合のCO2排出量を調査機関と協力して同社が独自に算出。利用者は売買ごとのCO2削減量とともに、過去の取引の累計削減量も一覧できる。

ウィファブリックマーケティング戦略企画・プレスマネージャーの藤本恵子さんは「従来廃棄されてきたものを循環させることによる社会課題の解決を定量的に実感していただくとともに、利用者自身が自社の環境課題への取り組みとして、数値を積極的に活用してほしい」と話している。

同社によれば、アパレル衣料品の廃棄は世界で年間約220億枚に上り、これらの衣類全てが焼却された場合、約19億本の木が年間に吸収するCO2排出量に相当するという。事業を通じこうした課題解決を進めるとともに、今回スタートしたサービスを、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から利用事業者自身の価値向上にも活用してもらう方針だ。

2020年4月1日(水)18:36

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