日本企業が『エシカル』で米アワード受賞

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【写真】11月10日、ニューヨークでの授賞式でトロフィーを手にするサフィア・ミニー代表

日英でフェアトレード・ファッションを展開するピープル・ツリーが、11月10日に米国ニューヨーク市で開催された「WGSNグローバル・ファッション・アワード2010」で「最優秀サステナブル・ブランド&リテーラー賞」を受賞した。日本で創業したエシカル・ファッションのブランドが世界に認められた形だ。

英国はロンドンに拠点を置くWGSNは、ファッションやデザインの最新情報やトレンド予測を配信するウェブメディア。今回のアワードはファッション業界の発展に世界規模で貢献した企業や個人を表彰する目的で、今年初めて創設された。

ピープル・ツリーが受賞した「最優秀サステナブル・ブランド&リテーラー賞」は、搾取を伴わない公正な労働やオーガニック素材などを通じて製造されたエシカル(社会倫理にかなった、公正な)・ファッションの分野で高い功績を示したビジネスに対して与えられる。

ピープル・ツリーは1991年に日本でNGOグローバル・ヴィレッジとして活動を開始し、1995年に法人化。2001年には英国進出も果たし、日英でフェアトレードビジネスを展開する。わけても同ブランドのフェアトレード・ファッションは国内外で高く評価されており、今年2月には映画「ハリー・ポッター」で知られる英国出身の女優、エマ・ワトソンとのコラボレーション商品も発表している。

エシカル・ファッションの潮流はまず欧米ではじまり、キャサリン・ハムネットなどのブランドが有名だ。ピープル・ツリーは日本でエシカル・ファッションをいち早く根付かせ、近年のフェアトレード・ブームの基礎を作った。今日ではフェアトレードバッグを製造販売するマザーハウス、エシカルジュエリーブランドのHASUNAなど、日本でもエシカル・ファッションの裾野が広がっている。

ピープル・ツリーのサフィア・ミニー代表は受賞に際して「我々は世界中の職人や小規模農家と共に、ファッションは見た目の美しさだけでなく、世界を変えるツールにもなることを証明してきた」とコメント。また、同ブランド広報の高井藍子氏も「5年や10年前であれば、サステナビリティを評価するアワードなど考えられなかった。ファッションでも環境や人権など、エシカル面での関心が高まっていることの表れではないか」と語る。

プチプライス服などと呼ばれる安価なファスト・ファッションが市場を席巻する今、エシカル・ファッションのブランドが、今回の受賞で国際的な評価を獲得したことの意義は大きいと言えよう。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年11月11日

2010年11月12日(金)0:28

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