セブンの弁当容器が紙に、年間800トンのプラ削減

セブン‐イレブン・ジャパンは6月9日から、「かつ丼」「牛丼」「中華丼」「親子丼」の弁当容器本体の素材を紙に切り替え、発売する。首都圏から始まり、全国に順次拡大する。店舗数は2万930 店(2020 年5 月末現在)に上り、年間約800トンのプラスチック使用量削減を見込む。(オルタナ副編集長=吉田広子)

紙製に切り替わる特製牛丼

セブン&アイグループは2019年5月、環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を発表。プラスチック対策としてセブンプレミアムを含むオリジナル商品で使用する容器を2030年までに環境配慮型素材(バイオマス・生分解性・リサイクル素材・紙など)を50%使用、2050年までに100%使用することを目標に掲げた。

紙容器への切り替えもその一環で、チルド弁当の主力である「かつ丼」「牛丼」「中華丼」「親子丼」の弁当容器を従来のプラスチック製から紙製に切り替える。

この4品はチルド弁当の5割を占め、インパクトは大きい。過去に一部のチルド弁当で紙容器を導入したことがあったが、主力商品での採用は初めてだ。

セブン&アイ・ホールディングス広報センターの戸田雄希さんは、「社会課題を解決するさまざまな取り組みを行うなか、今回はプラスチック対策を目的としてチルド弁当の容器本体を紙製に切り替えた。今後も環境負荷を低減する取り組みを進めていきたい」と語った。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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